どーも、アシモンです(^^)
今の子供たちがなりたい職業ランキングで、もちろんスポーツ選手やYoutuberはランキング上位でしたが、意外とシステムエンジニアもトップ10にランクインしていて驚きました。
私は子供のころにSEになりたいなんて思ったことがなかったので。
まぁ私が子供のころと比べると、技術進歩が著しいですからね。
なんやかんやで現在私はSEとして働いてはいますが、入社するまではむしろプログラミングとは無縁の生活を送っておりました。
大学も電気工学科に入って、研究室は機械系とフラフラしてましたし。
入社して最初の質問が
「IPアドレスって何ですか?」
まわりをアッと驚かせてやりました。
そんなIT無縁の私がSEになって感じていることを、赤裸々に紹介します。
仕事の概要
まずは、SEってどんなことをするのかについて簡単に紹介します。
客先との調整
私は、SEってあまりコミュニケーションをとることはないイメージだったのでかなり意外でしたが、お客様とお話をする機会はとても多いです。
製品を作ってお客様に提供するので、お客様から「こんなもの作ってほしい」と要求があるわけです。
それに対して、期限やコストや技術的な問題点なついて話し合うわけです。
設計
お客様からの要求を実現するためにどうやってソフトウェアを作るのかを考えます。
私はソフトウェアって聞くとバリバリプログラムを書く作業をイメージしていたので、ちゃんと設計書があることに驚きました。
製造・試験
設計書に従って、プログラムを書きます。そして、出来上がったソフトウェアがちゃんと動くのか試験します。
規模の大きいソフトウェアを作る場合は、ソフトウェアをいくつかのパーツに分けて、最後にくっつけたりします。
入社前の私は、ソフトウェアをバラバラに作ってくっつけているなんて想像もできませんでした。
やりがい
プログラミング好きにはたまらない
プログラミングが好きだという人にはSEはたまらない仕事かと思います。
2021年6月現在、入社4年目になりますが、プログラミングの作業がなくなったことはありません。
ホントに朝から晩まで、毎日プログラミングできます。
ITスキルを向上させたい人にはたまらない
SEはプログラミングの知識はもちろんのこと、データベースやネットワークなど多種多様なスキルが求められます。
作る製品にもよりますが、少なくとも私は格段にITスキルが身につきました。
入社当時はIPアドレスがわかりませんでしたが、一年後にはJavaでコード書いてデータベースから情報とってきてhtmlで画面に表示するとかやってましたね。
自分の意見を伝えるのが好きな人にはたまらない
先に少し述べましたが、SEは意外とコミュニケーションの多い仕事です。
例えば、お客様との調整段階では、要求に対して、期限やコストについてこちらの見積もりをなるべく通す必要があります。
設計段階では、自分の設計について、なぜその設計としたのかきちんと説明できる必要があります。
製造段階では設計に対して、なぜそのコーディングにしたのか説明する必要があります。
このように、どの段階でも自分の考えをきちんとまとめて相手を納得させる機会が非常に多いため、自分の意見を伝えるのが好きな人にはうってつけだと思います。
ITが苦手な人へ
やりたい気持ちがあるなら挑戦するべし
IT業界に興味はあるけど、そんなに知識ないしな...と悩んでいる人、けっこう多いのではないでしょうか。
私個人の意見としては、技術的な心配はいらないと思います。
なんせIPアドレスわからなかった私が3年は続けてますからねw
もちろん最初はめちゃくちゃ大変だと思います。
私はこんな感じでした。
- 打ち合わせに出ても何を言ってるのかわからない
- 資料を読んでも、知らない単語が多過ぎて理解不能
- 「~できる?」とか言われても、できるかどうかがそもそもわからない
幸い、私の上司の方は理解のある方で、入社当時は「ほかの人の2倍時間をください」と頼んで何とか乗り切ってましたね。
まぁ、上司の方はあきれてただけかもしれませんがw
これは実際にあったやり取りなのですが...
上司:「Javaできる?」
私 :「できません!」
上司:「C++はできる?」
私 :「できません!」
上司:「エクセルのマクロはできる?」
私 :「できません!(そもそもエクセルのマクロってなんだ??)」
上司:「...じゃあがんばれ!」
私 :「はい!」
...上司の方、何もわからず申し訳ないww
それでも、こんな感じで何とか乗り越えていけるものです。
大変なことは覚悟のうえで、それでもやってみたい気持ちがあるのならぜひ挑戦してみてほしいです。
学歴は気にしない
SEって、なんか頭のいい高学歴の人が多い気がする、と思っている方も多いのではないでしょうか。
実際、それはそうだと思います。
私の同期は約30人でしたが、東大5人いましたからねww
他にも京大、早稲田、旧帝大、有名国公立など...内定式の会場間違えたかと思いましたもんw
それでも私は偏差値50の情報系じゃない学科で、しかも学部卒ですが入社できたのです。
入社できちゃった理由は分かりませんが、可能性は0ではありませんので、やりたい気持ちがあるならぜひ挑戦してほしいです。
職場の雰囲気
当たりはずれが...
職場の雰囲気に関しては一概には言えませんが、正直いいところはいいですし悪いところは悪いですよね。
同じ会社の中でも、課によって雰囲気が全然違ったりするものです。
私は幸運なことに非常にいい課に恵まれ、先輩方も優しすぎるくらい優しいですし、残業や休出も極力少なくなるようにたくさん配慮してくれています。
入社1年目の時、あまり有給を取らなかった私に先輩から
「馬鹿野郎、彼女の誕生日は有給に決まってるだろ!」
と声をかけてくださったほどですww
一方で他の同期の話を聞くと
- 残業で日をまたいだ
- 残業時間が毎月天井ギリギリ
- 上司が寝てる
- パワハラがすごい
などなど、私の課では信じられないことが起こっているようです。
できることなら入社前に、人事の人ではなく、実際に働いている技術者さんに直接雰囲気を聞いてみるとよいかもしれません。
職場選びはやりたいことに合わせて慎重に
また、SEの仕事は大きく分けると、管理者と作業担当者に分かれます。
ざっくりいうと、管理者はコミュニケーション担当、作業者はプログラミング担当です。
会社によって管理者メインの会社なのか作業者メインの会社なのかわかれている場合が結構多く、プログラミングがやりたいのに、管理者メインの会社に入ってしまったらプログラミングの機会がほとんどなくなってしまいます。
入社前に、会社説明会等で確認することをお勧めします。
給料
遊びながら貯金できる程度には
お給料についてですが、他人と比べたことはありませんが、少なくとも私は一応趣味にも日常生活にも支障はありません。
多分人よりたくさん旅行にも行っていますが、基本毎月貯金もしています。
つらいこと
さて、いいことばかりではなく悪いこともありますので、包み隠さず、私の感じていることを紹介します。
残業はあるよね
私は多いときで月に約60時間残業をしています。
…60時間て、今の法律の上限なんですって。
それでも、先輩方の話を聞くとほんのの数年前は100時間超えが当たり前だったそう。
私は100時間も残業するくらいなら仕事辞めますねw
上流階層になかなか意見が通らない
先で少し述べましたが、基本的なソフトウェア開発の流れは要求→設計→製造です。
しかし、製造の段階でやっぱり要求変えたいってなったらどうなると思いますか??
…めちゃくちゃ大変な思いをするわけですw
ですので、作業側としてはありとあらゆる理由を揃えて妥協案を提示します。
しかし、お客様としてはプラグラムをコードレベルまで把握してあるわけではないので、こっちの都合などは関係なく「直して🎵」の一言で終わるわけです。
このように、特に要求レベルの意見については作業者側の希望はほとんど通りません…
予定がコロコロ変わる
大規模なソフトウェアは各パーツを最後にくっつけて完成するわけですが、例えばどこか一部の機能が仕様を変更したくなった場合どうなるか。
連鎖的にいろんな機能の仕様が変わるわけですね。
また、スケジュールもどこか一部で遅れが出た場合、他の機能にも影響して遅れが膨れ上がっていくため、スケジュールの変更や仕様変更による簡略化が発生します。
このように、スケジュール通りにいくことはまずありません。
そして、予定が変わるときは大抵悪い方向に変わっていくものです…
期限は待ったなし
例えばお客様の要求に変更があった場合は、その分時間がかかると交渉の余地があります。
しかし、体調不良や想定以上の難易度の作業などは、お客様からしたら関係ないことですので何がなんでも期限内に終わらせなければなりません。
また、そもそもこちらから提示した希望期限が通ることが少ないです。
ある製品の作製依頼があったとして、当然他社と競争しますのでなるべく少ない期間で買う品質のものが作れることをアピールしたいですからね。
ですので、こちらで希望期限を提示する前にリミットを提示されて、その期間までに終わるようにスケジュール立てろって言われることも多いです。
まとめ
いかがでしたか?
仕事内容の面白さ、ITスキルの向上、そこそこの給料などいいことがある一方で、残業、意見の通りにくさ、厳しいスケジュールなど悪いところもあるSE。
やっぱり最後はSEをやってみたいと思う気持ちが大切なのかなと思います。
偏差値50大学の電気工学部卒、IPアドレスを知らなかった私が入社できて3年以上続けてこられたのです。
知識、経験、学歴は気にせず、SEをやってみたい気持ちがある人はSEに挑戦するのも1つの選択肢なのではないでしょうか。